自宅にいながら本番さながらのカジノゲームで遊ぶことができるオンラインカジノだが、
遊技者のほとんどの人間の共通認識として、”生涯収支で勝つことができない”というものがあると思う。
カジノゲームのRTP(還元率)を考えると、
設定差によって還元率が100%を越えることがあるパチンコ・パチスロと比較すると、カジノゲームの還元率は一律おおよそ97%〜99%となっており、これは難しく感じる。
しかし結論から言えば、可能だ。
この記事で述べるのは、胡散臭いなんたら法だとか、穴だらけのベッティングシステムではなく、単純に期待値100%を上回る方法だ。
現状のオンラインカジノの特性を正しく理解し、その特性を有効活用する正しい戦略を取ることで、期待値は100%を超える。
それを可能にしているオンラインカジノの特性とは、「ボーナス」だ。
本項では、ゲーム選び・カジノ選びから、活用すべきボーナスの詳細を述べる。
最も最適なゲームはブラック・ジャック
まず勝利を目指すために、どのゲームをプレイするかが重要となるが、最も最適なゲーム選びはブラック・ジャックである。
理由は単純で、最も還元率の高い(控除率が低い)ゲームだからだ。
ブラックジャックのおおよその還元率は99.5%と言われており、他のカジノゲームを圧倒している。
ソフトでも、ライブでも、どちらでも良いが、ブラック・ジャックだ。
ギャンブルを打つ者として、ゲームを長く続けていれば、いずれ必ず「何故こんなことが起こってしまうのか」と思いたくなる厳しい場面に出くわすと思う。
連続でディーラーにブラックジャックを出されてしまったり、ディーラーのオープンカードが5や6から21にばかりなってしまう時だ。
そのような場面に出くわした時に、後悔しない(強いて言えば納得のできる)方を選ぶと良いだろう。
(なんとなく、確率以外の制御が働く可能性がありそうだから、私はライブを選ぶ。)
ライブBJのプロバイダーの選択 evolution gamingとezugi
次に、ライブBJをどこのプロバイダー(ゲーム配信会社)で行うかを決める。
どこの配信会社で行っても大差はないが、細かなルールの違いがあるので触れておく。
後述するカジノボーナスを活用するために、今回はevolution gamingとezugiの2社に触れる。
●共通ルール
・8デック
・ディーラーのソフト17はスタンド
・エースのスプリット後に引けるカードは1枚のみ
・スプリット後の再スプリット不可
・ダブルダウンは最初の2枚に対していつでも可能
(ソフトハンドや9以下の数字でもダブルダウン可能)
●Evolution gaming(パリス)
・スプリット後のダブルダウン不可
・サレンダー不可
控除率およそ0.6%
●Ezugi(リノ)
・スプリット後のダブルダウン可能
・ディーラーがエースの場合のみ、アーリーサレンダー可能
控除率およそ0.3%
Ezugiの方がルール面に関しては大きく分があるが、
ソフトの使いやすさや軽快さは実際にやってみると、evolution gamingが圧勝している。
なんとなくEzugiのディーラーの雰囲気が性に合わないという人もいるだろう。
実際に、ここまで大きくルールの差があるのに、プレイヤー人口ではevolution gamingが圧勝している。
本当にストイックに勝利を目指すのであればEzugiをお勧めするが、
Ezugiがなんとなくいけ好かないという人はevolution gamingでも構わない。
ベーシックストラテジーを遵守する
さて、プレイの際に注意しなければならないのは、ベーシック・ストラテジーである。
ただ運任せや流れに身を任せてブラックジャックをプレイしてはいけない。ブラック・ジャックの控除率が0.3%〜0.6%と述べたのは、あくまでプレイヤーが最適な戦略をとり続けた場合のみだ。
これを遵守できないプレイヤーが後を絶たないため、カジノ側の実際の取り分はこの控除率よりももっと大きい。
余計な出費をしないためにも、ベーシック・ストラテジーはぜひ遵守しよう。
*ベーシック・ストラテジーと最適戦略についてはこちらの記事でまとめているので、併せて読んでほしい。
余裕がある人は、応用としてカード・カウンティングもぜひ活用してほしいが、そこまでしなくても期待値100%を超えるという当初の目標は果たすことができる。
さて、例として、ここでは5000ドル入金し、ちょうど5000ドル分ゲームを遊んでみたことを考える。オンラインカジノでは、基本的に入金額と同等金額を遊ばなければ出金ができないからだ。
上述のEzugiのルールでブラックジャックをプレイすれば、
およそ期待値としては掛け金の0.3%ほど負ける計算になるので、15ドルのマイナス。
Evolution gamingでは控除率は0.6%程度であるため、30ドルのマイナスとなる。
一回あたりの賭け金を下げたり、試行回数を増やすほどその程度の収支に落ち着くだろう。
ボーナスを活用する
最後に、オンラインカジノ独自のボーナスを利用する。
ここで言うボーナスとは、オンラインカジノで最も多い「入金○○%ボーナス」などの賭け条件が鬼のように厳しい、引き出せるかどうかわからないボーナスではなく、
入金したり、ゲームで遊ぶことで得られる、元金を引き出した後に使える、比較的引き出しやすいボーナスを狙う。
現状で最も利用しやすいボーナスは、ベラジョンカジノのコインプログラムと、ライブカジノハウスのリベート・ボーナスだろう。
ベラジョンカジノ
ベラジョンカジノでは入金の度にコインを獲得することができる。
そのコインを使ってスロットのフリースピンやボーナスを購入することができるのだ。
私のお勧めのボーナスは、入金不要の現金チップである。
5000コインで100ドル分の現金チップを獲得することができる。
*ただし、ある程度(レベル10ほどまで)遊ばなければ現在、このボーナスは使えないようだ。コインを貯めながらある程度遊ぶ必要がある。
コインは、200ドル入金ごとに300コイン、50ドル入金するごとに100コイン獲得できる。
1ヶ月に獲得できるコイン数には上限(200ドル入金は66回まで、50ドル入金は30回まで)があるので注意が必要だ。
例えば、
50ドル入金20回=1000ドル (獲得コイン2000)
200ドル入金回=20回=4000ドル(獲得コイン6000)
合計5,000ドルの入金で8,000コイン(160ドル相当)を獲得することができる。
ベラジョンカジノのライブブラックジャックでは、ezugiはないため、evolution gamingで遊ぶことになる。
evolution gamingで5000ドル分遊んだ場合、平均期待値はマイナス30ドルとなるため、このボーナスを利用した場合のトータル期待値は
(元金)-(BJの期待値)+(ボーナス)
5,000-30+160=5,130ドルとなり、期待値は賭け金(総入金額)の102.6%となる。
*入金不要30ドル無料チップ進呈中
ライブカジノハウス
次にオススメのボーナスは、ライブカジノハウスのリベートボーナスだ。
このボーナスは1週間のベット金額の0.5%を翌週にキャッシュバックするというボーナスだ。
キャッシュバックされたボーナスの出金条件は、受け取った金額と同額で大丈夫なので、非常に出金しやすいボーナスだ。
5,000ドル入金し、ベーシック・ストラテジー通りに5,000ドル分遊戯した場合、
遊戯金額の0.5%である25ドルを現金チップとして獲得することができる。
また、ライブカジノハウスではezugiのブラックジャックをプレイすることができるため、
Ezugiを利用したプレイヤーは期待値がマイナス15ドルであるため、この時点でプラスである。
ベラジョンカジノのコインプログラムと比較するとやや利益率は少なく見えるが、
このボーナスの良いところは、キャッシュバック金額は1週間で5,000ドルまでとなっており、上限に達することがほとんどない。(ベット額が100万ドルを超えると、上限に達する。)
ベラジョンカジノの利益率はあくまで賭け金分ちょうどできっちりゲームを辞めた場合であるのに対し、
ライブカジノハウスのボーナスはやればやるほど期待値がプラスとなり、いくらでも賭けられる。
長くプレイするプレイヤーや、1回のベット額が大きいプレイヤーはライブカジノハウスが良いのではないだろうか。
*入金不要30ドル無料チップ進呈中
VenusPoint
最後に、利用すべきボーナスとして、ヴィーナスポイントを紹介する。
ヴィーナスポイントは、オンラインカジノ会社ではなく、入出金方法である。
通常の入出金方法とは異なり、なんと、入出金をするだけで、利用金額に応じて翌月にキャッシュバックを受け取ることができる。
ボーナス金額は、カジノへの送金額の0.5%だ。
*3月より、入金/出金それぞれに0.4%(入出金で合計0.8%)のキャッシュバックに変更となりました。
5000ドルの入金をヴィーナスポイント経由で行えば、翌月にその0.5%である25ドルがキャッシュバックされる仕組みだ。
もちろん入金・出金の手数料は無料となっている。
まだ対応しているオンラインカジノ会社は少ないため、あちこちのオンラインカジノに手を出す場合は他の決済サービスを使った方が使い勝手が良いが、
上記のベラジョンカジノ・ライブカジノハウスはどちらもヴィーナスポイントに対応している。少しでも期待値をプラスにするために、これを利用しない手はない。
終わりに
オンラインカジノでトータル収支で勝利することは、理論上可能だ。
しかし、こんなことを言えば
「本当にそうなら、みんながそうすればカジノは儲からないからあり得ない」
という声が聞こえてきそうだ。
しかし、ほとんどのギャンブルの打ち手はこのように理論立てた戦略をとることができない。
だからカジノは運営できているのだ。
もし本当に、みんながこのように理論的な戦略を持って、常に冷静で、期待値だけを追うギャンブルを行えば、当然カジノは儲からず、運営することができない。その結果、ヴィーナスポイントのキャッシュバックも、ベラジョンカジノのコイン制度も、ライブカジノハウスのリベートボーナスも行われることはないだろう。
このようなキャンペーンは現在続いていることが、ほとんどの打ち手が理論的に勝利を目指す打ち方ができないことを物語っている。
実際に、我々も立てていた戦略通りの行動をできないことがある。
初めはマーチンゲール法を使って倍々に賭けていくつもりでも、ベット額が高額になると手が震えて少し弱気な賭け方になってしうことや、ブラックジャックで高額ベットをした時、ダブルダウンをすべき場所ですることができなかった経験はないだろうか。
本記事ではオンラインカジノの理論的期待値を正にするための一例を紹介したが、
この手法に則ることで100%の勝利することを保証するものではない。
勝てる算段が高いと私は考えているし、期待値としては間違いなくプラスであるが、こと一回一回の勝負においては運がものをいう局面もある。
ことが計画通りにうまく運ばれている間は、冷静に、計画通りの戦術を取ることができるだろう。
しかし問題は、その逆である。20戦で10勝10敗、悪くても8勝12敗程度を目指そうと画作していたところ、7連敗、8連敗から始まってしまった場合でも、冷静でいることができるだろうか。
熱くなって1回で負けを取り返そうとせずに、ゆっくりと勝ちに転じることを待つことができるだろうか。
想定外のトラブルが起こった時に、そのギャンブラーの資質が問われるだろう。