勝つための控除率・ハウスエッジの正しい考え方

ギャンブルや賭け事には、控除率(ハウスエッジ)と呼ばれるものが必ず存在する。

控除率とは、ギャンブルの胴元の取り分、ゲーム代のことを指す。

ギャンブルで勝とうと思う場合、この控除率というものを正しく理解する必要がある。

ギャンブルのジャンル別控除率一覧

一般的にギャンブルの控除率(胴元の取り分)は以下の割合だと言われている。

宝くじ・・50%

競馬・競艇・・25%

パチンコ・パチスロ・・10%

フリー麻雀・・15%

バイナリーオプション・・10%

ビデオスロット(カジノ)・・5%

ルーレット(カジノ)・・2.7%

バカラ(カジノ)・・1%

ブラックジャック(カジノ)・・0.5%程度

テキサスホールデムポーカー・・5%前後

現在、日本で行うことができる公営ギャンブルよりも、海外で主流のカジノの方が控除率が圧倒的に低いことがわかる。

しかし、この控除率は、低いものが勝ちやすい、といった単純な性質ではない。

ギャンブルで勝つためには控除率には2種類のものが存在するということを理解する必要がある。

技術介入による控除率の変動

控除率には、2種類のものがあると考えられる。

プレイヤーによって変動する控除率と、変動しない一定の控除率の2種類だ。

技術介入の余地がありそれは変動するものか、あるいはプレイヤー全員が平等に抽選を受ける一定のものか、ということだ。

ただ控除率が低いゲームを選べば良いというわけではなく、前者の変動する控除率を狙うべきだ。

変動する控除率とは?

変動する控除率は、プレイヤー、打ち手の技術によって控除率が変動し、場合によってはその数値はマイナスになり得る。

控除率がマイナスになるギャンブルを打ち続けることで初めてギャンブルで長期的に勝つことができる。

変動する控除率の代表例はフリー麻雀、テキサスホールデムポーカーなどの他のプレイヤーと勝負するものが代表的なものだが、私はパチンコやパチスロ・ブラックジャックもこれに当てはまると考えている。

この時、胴元は全プレイヤーの賭け金のうちから控除率分のみを徴収し、残りのお金はプレイヤー同士で奪い合うという考え方をする。

麻雀やポーカーなどの対人ゲームではこれは顕著で、胴元の取り分は常に一定であり、残った掛け金はプレイヤー同士の勝負の結果に委ねられ、そこに胴元、店が介入する余地はない。

競馬や競輪でも同様で、プレイヤー全員の賭け金のうち一定の割合を胴元が回収し、残った金額は予想が的中したプレイヤーにのみ分配され、適当に賭けたプレイヤーよりも精度の高い予想を行なったプレイヤーが勝ちやすい仕組みとなっている。

また、パチンコやパチスロも胴元との勝負と考えられがちだが、全ての台で同じ抽選を受けられるわけではなく、パチンコでは釘、パチスロでは設定によって控除率は変動し、店は店全体に投入された金額のうちのおよそ10%を(店によって利益の取り方はもちろん異なるが)利益として取っているだけだ。

つまり、この変動する控除率を利用したギャンブルは、お店の中にいるプレイヤーの中で最も技術が熟練していたものが勝ちやすい仕組みになっている。

変動しない控除率とは?

宝くじを始め、ビデオスロット、ルーレット、バカラなどほとんどのカジノゲームがこれに当たる。

控除率の数字だけを見て、パチスロをやるくらいならカジノのスロットを打て!と謳う記事をよく見かけるが、それは大きな誤りだ。

確かに控除率が低くなると負けにくい、または負け金額が低くなることは確かで、低いに越したことはない。

しかし、全てのプレイヤーが平等の控除率は、一時的な勝敗の波はあっても長期的にみれば全てのプレイヤーが平等に負けることとなり、勝利することは絶対にできない。

もしあなたが”流れ”や”ツキ”を高い精度で見極めることができ、他のプレイヤーよりも高い確率で予想を的中させることができるのであれば、この選択も良いだろう。

しかし、残念ながらギャンブルに”流れ”や”ツキ”は存在せず、それらは全て結果論だ。

全ての結果がわかったときにはじめて、人は”今日はあの人が勝つ流れだった”と言う。

流れを本当に見極めることができる人間がいるのであれば、全てのカジノは潰れていることでしょう。

最も熟練したプレイヤーになる

つまり、ギャンブルで勝つためには、その空間において最も熟練したプレイヤーに自分がなることが重要だ。

これは難しく聞こえるが、しかし、考えてみてほしい。

パチンコ店では1000円を入れて10数回転しか回らないであろう釘状態の海物語が既に1000回転以上回されているし、設定1のスロットしか設置していない悪名高いホールでも誰かしら客はいるし、ブラックジャックではソフトハンドでは決してダブルダウンをしないプレイヤーがいるのが当たり前なのが現状だ。

ギャンブルの多くの打ち手は総じてレベルが低いことが多い。むしろ、本気で勝とうと思ってギャンブルに挑む者は少数派なのだ。

もしも全てのギャンブルの打ち手が貪欲に勝ちに拘り、例えばブラックジャックでベーシックストラテジーを厳密に遵守し、ただの一度も数字を見間違えることもせず、カードカウンティングを行っていたら、どうなるだろうか。

カジノ側はルールを変更(例えばダブルダウンは10、11でしか行えないとか、ディーラーはソフト17でもヒットをするとか)し、プレイヤーをより厳しい状況にするだろう。

プレイヤーのレベルが低い場所であるほど、勝利しやすい環境であると言える。

実際に、観光客が多くを占めるラスベガスやマカオのカジノホールでは、ここまでプレイヤーに厳しいルールのカジノホールは稀だ。

ギャンブルで勝つためには、このように、

・技術介入をすることで、他のプレイヤーを出し抜く余地があるのか

・ただ運に身を任せるだけの勝負ではないか

を見極める必要がある。

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